シルエットも美しい馬の祭りを終え気分爽快
広場に組まれた木製柵に手を掛けると、振動が掌から肩へと伝わっていった。幾重にも重ねられた防塵ネット越しに聞こえる轟音は、体へ響きわたり、内部に眠る野性を揺さぶるようだった。
私は今回、神奈川県の馬の祭りで使う観覧席整備を、手伝うバイトに応募し、声をかけられるままに土嚢を一つずつ並べ替えた。
ふと足元から跳ね返る拍動が高まり、驚いて見下ろすと、小石がリズムを刻むみたい。あくまでイメージだよ。
家族連れや仲間同士が息を呑む瞬間、スマホで神奈川県の馬の祭りのシルエットを静止画で収めた。次は矢を手渡す役。小さな手が思わず震え、背後にあるバリケードへ寄りかかっちゃった。
駆け抜ける一瞬を逃さない為、息を潜めつつ矢が的中した音が空気を震わせる体感を、全身で受け止めた。ざわめきよりも深く心に刻まれ、鼓動が止む間もなく次の瞬間へと連れていかれる。
帰り際、階段を下りる足取りは軽く、舗装路を渡る風はいつになく爽快。歓声と土埃の洗礼をくぐり抜けた神奈川県の馬の祭り体験は、映像や言葉では伝えきれない、生きた記憶として胸に残り続けるだろうね。きっと忘れられませんよ。